医者は製薬会社のわずか数千円の接待でなびく!−処方薬の実態

医者へのおごり.jpg
製薬会社は、医者に何とか自社の製品を購入して欲しいので、あの手この手で接待を繰り広げていますね。しかし、医者はとてもシンプルなことで自社商品ひいきになることが研究結果から分かりました。

JAMA Internal Medicineの調査によると、製薬会社から一度食事をご馳走された医者は、食事を一度もおごられていない医者よりもご馳走を受けた製薬会社の薬を多く処方する傾向があるそうです。

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政府のデータに基づき医者が処方した3ブランドの心血管薬と抗うつ薬とそれに関連した支払いを分析したところ、すべての薬に低コストの薬を処方できる選択肢があったにもかかわらず、(何かしらの接待を受けた会社の)ブランドの薬を選択する傾向があったとウォールストリートジャーナルはレポートしています。


患者には見えていなかった事実!製薬会社の接待が患者の余計な負担増へ


調査によれば、20ドル以下の低価格の一回の食事でもご馳走になった医者は、安いジェネリック薬よりも、ご馳走になった会社ブランドの薬を2倍処方するそうです。

そして、さらに複数回に渡って食事をおごってもらった医師は、進められたブランド薬を3倍処方する傾向があるとのことです。

では、この製薬会社の接待費って米国ではざるでじゃぶじゃぶ使えるのかというと、実は、米国医師会と米国研究製薬工業協会は、自主規制を儲けており、ギフトや食事接待は100ドル相当額までとされています。

でも、上記の調査から20ドル以下の接待でも十分自社製品ひいきになることが明らかになってしまったので、結局、この自主規制もあまり意味をなしていないということになりますね。
医者と製薬会社.jpg

日本でも過剰接待問題を是正するために2012年に米国のように製薬会社200社以上が加盟する医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(公取協)によって接待規制の強化が始まりました。

しかし、この米国の調査からもわかる通り、接待による医者の薬選びは、米国の医者と全く同じ状況でしょう。

むしろ、日本の製薬会社は医者に講演をしてもらう形で講演料の支払いや、その講演に際しての講師会食として巧妙に十二分な接待をすることもあるようですから、この規制は殆ど効果がないということになりますね。

サンフランシスコ大学(UCSF)でヘルスケアの研究をしているコレッテ・デヨング氏は、

私が驚いたことは、(軽食のような)本当にわずかな支払いをしてもらっただけでも、処方薬選びに大きな違いが出てきたことです

とコメントしています。さらにコレッテ氏は続けます。

それが1回、2回、3回、4回と食事回数が増えるごとに営業を受けたブランド名のある薬の処方が増えていくことは、処方価格高騰に繋がり、保険や個人負担への影響にまで及んでいるのです

また、UCSFヘルスケアセンター長のアダム・ダドリー博士は、このように分析しています。

製薬会社からの低価格の食事は、医者に「借り」の感覚を作りだせるのです。贈り物の価値では、その会社の薬を処方しようするまでは至りません。それは、直接担当者の顔を見ながらおごってもらった時に起こる『借りができた』という感覚なのです

まあ、医者も人の子ってことですけど、フェアに処方すれば、患者も薬代を安く抑えられるのに、巧みな大手製薬会社による接待で高額なブランド製薬を処方されてしまうというわけですね。

しかし一般人には、到底、医者がそんな潜在意識のもとで高い方の薬を処方しているなどと知る由もない・・。

米国医療保険受給者の大多数は、大凡薬代の負担が1ドルのジェネリック薬と40〜80ドルのブランド名のついた薬で処方箋計画が成り立っています。

処方薬の選択がコスト対効果とは関係しない別の要素で高コストの薬が処方されている事実から、複数の薬を服用する患者にとってどれ程までに経済的な打撃となっているか容易に分かります。

製薬会社が、医者に薬の安全性や効果に関してのみならず、副作用についても情報共有に従事することは業界の常識です。

ただ、その結果が、医者の判断の関係性の因果関係を証明しておらず、医者は既(接待により)既に選り好みした薬についての情報を得るために業界のイベントに出席することが起きているのです。

医療業界が(も)いかにお金ありきで動いているかが実証された記事でした。

(参考:Free Meals From Drug Companies Influence How Doctors Prescribe Drugs


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posted by 阿呆多良介 at 00:00 | 医療 / 薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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